書きますよ？

　　　　本文は続きからでご覧ください。


書く前に設定から。

弥彦（４）　親の育児放棄により標準より一回り小さい少年。
　　　　　　どうやったら親が自分を見てくれるか解らず一人悩む日々。
　　　　　　タキ家の弥彦とは正反対の卑屈な子。　

与市　　　弥彦の叔父。
　　　　　　このままでは弥彦が死んでしまうと思い、弥彦を引き取ろうとする。
　　　　　　自称子供の味方

与市の奥さん　　学校の先生。
　　　　　　　　　　与市とは飲み友達だったが、彼から弥彦のことを聞き、
　　　　　　　　　　弥彦を自分たちの養子にすることを持ちかける。
　　　　　　　　　　
弥彦の両親　　でき婚なお子ちゃま夫婦。
　　　　　　　　　　自分たちが世界の中心だと思っている。
　　　　　　　　　　二人で居たいがために弥彦を一人家に置いて出かけたり、
                          与市に押し付けたり。
　　　　　　　　　　駄目な親の代表。



こんな感じです。設定書かんと何がなんだか解んない内容です。
「構わねぇ！読んじゃる！」って云う男気あふれる方はどうぞお読みください。

読んだあとの苦情は受け付けませんのでご了承ください。


ついでに之にはタイトルはありません。

　　どうしたら僕を見てくれるの？
　　

　　　　　ねぇ、
　　　　　　　　　　　　　父さん…

　母さん…

『・・・・・・・・まだわかりませんか？　貴方たちがやっているのは育児放棄というれっきとした虐待なんですよ！』

今日は与市と与市の奥さんって人が父さんと母さんに話があるって云って家に来た。
僕には与市の奥さんって人が言ってることよく解んない。
　
　　『ギャクタイ』？『イクジホウキ』？それって何？

でも解るのは、僕のことについて話してるってこと。
僕、また父さんたちに迷惑かけたんだ…。

『それで？それが何だってぇのよ？意味わかんないし』

『コレならいらねぇから連れて行けば？アンタ等の自由にしろよ』

どうせそれが目的の癖に。
僕を見て父さんが与市たちを馬鹿にしたように笑った。

何？コレって僕のこと…？僕はイラナイの？

　　僕は父さんたちに捨てられるの？

　　　　　　　　　僕ハ
　　
　　　　生マレチャ、

　　　　　　　　　　　　　　　　イケナカッタノカナ？

「・・・・・・父さん、母さん。」
捨てないで？僕のこと要らないなんて嘘だよね？
だって、手を伸ばしたら握ってくれて、抱きしめてくれるんだ。

　いつかのときみたいに・・・・。

『ウルサイ！お前なんか知らねぇよ！俺たちの邪魔ばっかしやがって！』

バシッ！

伸ばした手は父さんに拒絶された。
邪魔？僕、邪魔なの？

『そうよ！邪魔なのよアンタは！…まったく、アンタなんて…』

ウマナキャヨカッタワ。

『・・・ちょ、お前自分の子供になんてこと云いよん！』
『同感。なんて身勝手なの！？』

与市たちが怖い顔して父さんたちを責めてる。
違うんだ、父さんたちは悪くないの。
悪いのは・・・・

　　　　　　　　　生まれてきたらイケナイノニ
　　　生マレテシマッタ僕・・・・。

「・・・・クスッ。」
『弥彦・・・君？』

いきなり笑い出した僕に与市の奥さんが心配そうに僕に声をかけた。
ゴメンネ？僕なんかのためにそんな顔しないで？

「クスクス・・・アハハハハハハハ！」

何だろ？可笑しくてたまらないや！
答えにたどり着いたからかな？笑いが止まらない！

『や・・・ひこ』
『ヤダ、何こいつ、キモチワルイ』

狂ったように笑い続ける僕に皆が呆然としてる。
何でだろう？それすら楽しく思えてきた。

「・・・・クスクスクス。キモチワルイ？キモチワルイの？母さん。」

「でも安心してよ。」

「僕みたいな生き物」

「すぐに」

　　　　　キエルカラ

そう言ったと同時に、僕はベランダへと走った。

僕は周りの人を不幸にしかしないみたいだから。
だから、サヨナラです。

大丈夫。ここは七階。確実に逝ける。


　　外は快晴。
　
　　　　　　初めて見る世界の美しさにナミダしながら
　　
　　　　　　　　　　　　僕は空を飛んだ。



　　　　　　　　でも、本当は誰かに抱きしめてほしかった。